木言葉【向上】
「時」や「時間」の花言葉を持つ美白のモミは、古来よりスピリチュアルな力があるとされてきました。
人が生まれた時にモミを植えたり、死者を送る時に舌にモミの種を入れたり、墓地からの帰りには悪霊がつかないようにモミの枝で身体を叩いたりと、北欧ではモミは特別な存在として人の暮らしに深く関わってきました。
日本においても諏訪大社の御柱祭りで、モミが神木として扱われることは有名です。地域を問わずモミが宗教的な儀式と結びつく理由には、モミに含まれる薬用効力にあると言われています。樹脂には殺菌力があり、リウマチなどの関節炎にも効果があることから軟膏にも混ぜられます。さらに新芽に含まれるエッセンシャルオイルは咳や気管支炎の治療に使われたり、興奮やストレスを抑制する働きがあります。