木言葉【博愛】
トチノキの名の由来は”ト”は「十」、”チ”は「千」で十も千も実や葉を多く付けることから名づけられたと言われています。
材質が柔らかく木目が美しいことから昔からそば打ちのこね鉢や杓子などに使われており、その商品価値も高いとされています。
また、ことわざの”面食らう”は昔栃の実からそばに似た「栃麺(とちめん)」を作ったが、練った粉がすぐ固まってしまうため、あわてて麺棒をふるう必要があったため「栃麺、棒をふるう」が「麺、棒を食らう」→「面食らう」と変化し、”あわてふためく”の意味になったとされています。
また、トチノキは葉が7枚前後の小葉であることから別名「七葉樹(しちようじゅ)」と呼ばれています。「七」という数字は西洋東洋問わず古来より聖なる数字とされ、七夕や七五三、仏教の言葉でも「七」が付く言葉は多く見られます。